4月9日、お花見をかね、高知県山間部数カ所の土壌を採取してきました。
高知市内の桜はもはや花吹雪となり若葉に彩られていますが、山間部では至るところに満開の桜が咲き誇っていました。
先に測定したジビエのうち、大豊町の鹿肉にセシウム134のピークがありそうだとの情報から、山間部を測定し直そうということになりました。一般家屋では雨樋の下の放射線量が高いことから、山間部でも雨水が集まる場所を選んで土を採ることにしました。
最初に、大豊町庵谷Fさんのご協力で、梶が森の山腹斜面で1件、森の中の土砂だまりで1件採取しました。次に、本山町瓜生野でSさんのご協力をいただき、山あいの畑に続く道の天然腐葉土だまりで1件。1リットル牛乳パックに、合わせて3件採取しました。
愛知県刈谷市の八進に送付、4/15測定結果が届きました。
1)大豊町庵谷山腹斜面▷放射性ヨウ素 I-131 ND、放射性セシウム Cs-134 ND、放射性セシウム Cs-137 7.3Bq/kg
2)大豊町庵谷森の土砂だまり▷放射性ヨウ素 I-131 ND、放射性セシウム Cs-134 ND、放射性セシウム Cs-137 1.7Bq/kg
3)本山町瓜生野山道落ち葉だまり▷放射性ヨウ素 I-131 ND、放射性セシウム Cs-134 ND、放射性セシウム Cs-137 7.0Bq/kg
いずれも「Cs-134 ND」なので、「Cs-137」の測定値は福島原発由来というより、60年前の南太平洋の核実験の名残りではないでしょうか。
採取場所の首尾もよく、天候もよく花も見事だったので、一行5人大いに満足。次はアケボノツツジの時期に、もっと山深い地域を訪ねようと話し合いながら帰途に就きました。